【セイムダブルビート 最終20位】鉄壁要塞ポリグロス
構築経緯・環境考察
本大会のレギュレーションではが使えない。つまりBDの能力値を上げて相手を詰ませる戦術が通りやすいということ。
相手を詰ませる戦術として考えられるのが
①てっぺきやどわすれ等の積み技を用いること
②ダイスチル・ダイアース等のダイマックス技のバフを利用すること
ただし、考慮しなければならないのは強運ピントに急所で貫通されること。
①の筆頭候補は過去にも流行したであるが、に炎技を仕込む可能性が高いこと、ダイマックスルールでの強さはお墨付きのの亀の方に瞬殺されることを考えると詰ませ性能はあまり期待できないと考えた。
①の戦術を行うポケモンとしてが全ダで猛威を振るったが、この大会では使用不可能。それに似た性能を持つポケモンとしてコスモパワー残飯を使いたいと思った。このポケモンも非常に詰ませ性能が高そうだが、前述のと同様、の炎技で逝かれるのが怖かった。
さらに、遂行速度が遅いこの型よりもダイマックスして殴る型の方が遂行速度が速く、②の戦術による詰めを行うことができることに気づき、ダイマックスを軸とすることに決定。
BDをダイスチル・ダイアースにより上昇させたは、悪がいないレギュレーションでは突破が厳しいが、回復する手段を持たなければ詰め性能としては低い。
そこでダイマックス技のバフが隣のポケモンにもかかることに注目し、ただでさえ突破しづらく、トリルによるサポートがとマッチしているを詰め筋として採用。
軸が決まったところでその周りを考える。
の2匹では、等強力ないかく要員が使えないことで流行することが予想されるが苦手である。その対策としてまず数少ないいかく持ちであるを採用。
また、はトリル下を非常に苦手としているためサブプランとしてを天候起動要員とした雨を採用。雨エースは上からを叩けるため、処理ルートを増やせるのも良い。
がへの打点に乏しく、も苦手であることから雨エースとしてはではなく、草打点のあるを採用した。このルールで強力なバンドリのの一致技が全て半減なのも評価が高い。
最後に、によるトリル展開から始動しやすくできたり、ダイマックスポケモンを守ることができ、自らもダイマックスして強いを採用。このルールで強いと見ていたにも強いのも高評価。
個体解説
メタグロス
意地っ張り HAぶっぱ あまりS
持ち物 ラムのみ
特性 クリアボディ
持ち物にはのイカサマ、のじならしによる能動的な発動ができる弱点保険も候補だったが、のBDを上げて詰ませることがコンセプトであるため、眠りや麻痺による妨害を受けずダイマックスターンをフルに使うことのほうが重要であると感じ、ラムのみを採用した。
いわなだれの採用については、とのマッチアップが厳しいこと、に等倍で通ること、に触れられることを考えたため。
ポリゴン2
穏やか H191(244)-B119(68)-D154(196) (実数値(努力値)の順)
持ち物 しんかのきせき
特性 アナライズ
(調整意図:C161キングドラのてだすけ雨珠140ダイストリーム最高乱数以外耐え)
物理環境なのでイカサマが強いと感じ、サブウェポンとして採用した。の苦手な
を殴れるのが高評価。
耐久をD方面に厚くしたのは、の一致技はダイスチルであり、ダイスチルを撃つ場面が多いこと、前述の強運ピントを警戒したことが理由。
ニョロトノ
穏やか HBぶっぱ あまりD
ねっとう てだすけ ほろびのうた まもる
持ち物 オボンのみ
特性 あめふらし
特筆することはないが、強いて書くとすればほろびのうたによりゲームプランが増えるのが強力。
ルンパッパ
ひかえめ H168(100)-C156(252)-S110(156)
持ち物 いのちのたま
特性 すいすい
ねこトリルの動きができるためねこだましの採用も考えたがへの打点を考えてれいとうビームを採用。実際にはほぼ撃たなかったが1戦だけダイアイスが活躍した対戦があった。
ウインディ
臆病 H197(252)-B106(44)-C126(4)-D101(4)-S155(204)(最速抜き)
かえんほうしゃ バークアウト おにび まもる
持ち物 オボンのみ
特性 いかく
セイム要素を入れるためのオボンのみ。
トゲキッス
ひかえめ H191(244)-C176(156)-S114(108)
持ち物 ピントレンズ
特性 きょううん
サポート寄りの運用が多くなると考え、耐久にやや厚くした。指はほぼ撃たなかったためサイドチェンジの採用を考えるべきだった。
選出
基本選出
先発 or(or) +
後発 +@1
初手ダイマでポリ2を要塞化して詰めるor数的有利を取ってほろびで詰める
体感7割くらいはこの選出。
初手ダイマしなくともトリルから後発ダイマを通すなど多くのゲームプランが取れるのもこの構築の好きなところ。
後語り等
くろいきり持ちのはこの構築のコンセプトを崩壊させてくるのでもっと対策を厚くしなければならなかったが大きな打点を与える方法はの雨てだすけダイストリームくらいだった。意外にくろいきりを持っている個体が多く、勝率を下げた原因の1つ。
とよく組まれている弱保も思っていたより面倒であることが大会中に判明した。であらかじめダイスチルを積んでおけばどうにかなるが、を失うと厳しい。
+@1のような選出に2/2で負けており、これが最大の反省点であった。想定しうる並びのはずなのに…
そもそもこのパーティは1ROM目の環境調査用で暫定的に作ったものだったのにuniteで遊んでたら潜る時間なくなって結局これが本命構築になってしまった。
でもそのおかげでマスターランク上がれたからよかったのかもしれない。
今回はほとんど練習を積まずにほぼぶっつけ本番で挑んだがまあまあの結果が出たので環境考察は大きく外していなかったと分かって少し安心している。これは少し自信にしたい。
戦績 32-13 最高レート1778 最終レート1772